新規事業を生む思考とプロセスとは?|パソナグループ社内勉強会レポート
2025年11月、株式会社パソナグループ様にて、同社の役員・リーダークラスの皆様を対象とした社内勉強会に講師として登壇いたしました。
テーマは
「新規事業を生む思考とプロセス 〜潜在価値に気づき、体験価値をつくる力〜」。
社会人として現在最も求められている課題解決力と創造力、そして人と組織がイノベーションを生み出す上で欠かせない“気づく力”に着目し、個人と組織の両面から新規事業創出に必要な視点と仕組みについて、実践的なフレームと事例を交えながらお話させていただきました。
勉強会のハイライト:思考・プロセス・カルチャーの視点から
1. AI時代における人間の価値とは?
現在、多くの領域でAIが人間の認知・判断・出力を代替する時代。その中で人間が担うべき本質的な役割とはなにか?──そのひとつが「気づく力」です。
「人は見ていても、気づいていない」。
認知バイアスや思い込みが、日々の観察や意思決定に影響を与えていることを、ワークも交えながら体感していただきました。そしてなにげないことにも、「なぜ?」「どうして?」とクリティカルシンキング(批判的思考)を持ち、洞察する事が大事であることをお伝えしました。
2. “気づき”から生まれる新規事業のタネ
表層的な「顕在課題」ではなく、本人すら認知できていない、言語化できていない「潜在課題」に光をあてる。その気づきを起点に、魅力的品質や新しい体験価値をどう生み出すのか──
顧客体験デザイン(UXCX)やインサイトの観点からお話しました。
3. ユーザーの声を“そのまま聞く”ことの落とし穴と体験の重要性
ユーザーは本当に自分の欲しいものを言葉にできてはいないという落とし穴と「プロトで見せて検証する」体験させることの重要性について強調しました。
4. イノベーションを生む組織の条件
個人が気づき、動き出すためには、組織全体のマインドセットとカルチャーが不可欠です。
ソニー時代のオープンなカルチャー、プロトタイピングの風土、そして上司や仲間との“壁打ち”が奨励された現場経験から、「カルチャーの設計」についてもご紹介しました。
当日のご参加者と反響
当日は、パソナグループの役員・部長クラスを含む約50名の皆さまにご参加いただきました。
勉強会後には以下のような声も頂きました:
・「ブランドやコンセプトをデザインする中で、“気づく力”の大切さを改めて実感しました」
・「日々“気づかずに仕事をしている”ことに気づかされました。もっと色々な事を意識していきたいと思います」
・「様々な会社が悩んでいる課題にアプローチできる内容かと思いました。御社(ネオマデザイン)を紹介していきたいです」
などの声をいただいており、感度の高い皆様にこそ伝えたい本質が届いたと感じます。
まとめ・ 今後にむけて
当日はタイマー操作のミスにより、予定時間を少々オーバーしてしまい、質疑応答の時間を十分に確保できなかったことは大きな反省点です。次回は余裕を持ったタイムマネジメントのもと、インタラクティブな時間をしっかり設けられるよう改善してまいります。
新規事業創出は、知識や技術だけでなく、
「まだ見ぬ価値に気づき(認知)、それを信じて(マインド)、動き出す力(行動)」が問われる挑戦です。
Neoma Designでは、体験価値デザイン(UX)、共創空間づくり、組織カルチャー設計などを通じて、個人と組織の“気づき”を育てる支援を今後も続けてまいります。
パソナグループの皆様、このたびは貴重な機会をいただき誠にありがとうございました。今後ともご一緒に、気づきと創造の芽を育てていければ幸いです。

講演依頼募集中です
今回の内容は、1回限りの講演としてだけでなく、 実践的なワークを交えた社内研修プログラムや、 伴走型アドバイザリー支援としても展開可能です。
これまで Neoma Design では、本講演内容をもとに
- 研究開発型企業における新規事業・サービス創出支援
- 技術シーズを市場ニーズに落とし込む仮説検証の支援
- UXデザインを活用した体験価値創出とプロトタイピング
などを通じて、実際に新規事業が立ち上がった実績もございます。
ご関心をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。
・講演や登壇実績(弊社ポートフォリオサイトへ)
・体験思考から学ぶ価値創造と問題発見解決力セミナー・研修について
(本記事投稿にあたり株式会社パソナグループ様の確認と承諾を得ております)

