京都で「空間」を学ぶ

京都で「空間」を学ぶ

「そうだ京都へ行こう!」

5月末に京都へ行ったときは、庭園巡りで日本人の間について勉強してきましたが今回は仕事です。

弊社のロゴと名刺をデザインして頂いた京都出身のアートディレクター/デザイナーさんに連れられて河原町近辺へ。特に行き先を決めず、東西南北に走る道をおもいつくままぶらりと散歩しながらのブレストや相談話です。

人間、少し歩きながらのほうが頭もリフレッシュして本音で話ができたりするものです。ほら、映画でもありますよね、「ちょっと歩こうか(歩いて話をしようか)」というシーン。まさにあれです。

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さて四条や祇園周辺をぶらぶらしていると、そこには、町屋を改造したおしゃれなカフェや洋菓子屋なんかに紛れて、しっかりと昔ながらのお店が存在しました。

和紙屋、扇子屋、お酢屋、炭屋・・・

なんとニッチなことか。どういうビジネスモデルなのかふと考えてしまいます。

そして歩いていて思い出したことが。京都はご存知のように景観条例があります。看板などは「けばけばしい色」はダメで、一例として黄色や赤色は避けなければなりません。都会ではすっかり馴染みのコインパーキングの看板も皆白色で少し戸惑います。

この条例には賛否両論があると思います。実際に現場に行き、そして東京に戻ってくると、私個人の意見としては景観条例を実施している京都を褒めたくなります。デジタルサイネージや空間プロデュースをしている弊社からすると色々制限があるのはやっかいではあるものの、それ以上に「守るもの」があると感じています。

サイネージやサインはともすると「うちが一番目立てばいい」となってしまいがちです。実際そういう看板が目立ちます。最近はLEDをつかった輝度の高い看板やディスプレイが多くみかけられます。確かに目立つことは目立つのですが、景観という意味ではどうでしょうか?繁華街ならまだ良いのかもしれませんが、最近は周辺環境や空間に馴染まないサインやデジタルサイネージを見かけることが多くなり、見ていて恥ずかしくなります。

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欧州の国々やシンガポールなどの急成長しているアジア諸国では、すでに50年100年先を考えて都市計画を練り実行してています。京都の条例のように業界にとっては制約になるにしても、将来を考えてと国民や業界を説得して進めています。しかし日本は目先のことと現状の利権のため、そして戦後直後の法律をいまだに使い続けており進んでないなと思う時があります。

私は銀座地区の情報管理 GIM (Ginza Infomation Management) のアドバイザーもしています。やはり、銀座においてもその場所の景観やトーン(雰囲気)に合うかどうかは非常に慎重になっていて、条例がないところは地域住民や組織でしっかりと守っていくことが大事なんだと感じます。

テクノロジー、特にITの進歩は日々進んでいます。例えばデジタルサイネージは単なる広告宣伝だけでなく、地域生活や観光などに役立つプラットフォームになっていきます。災害緊急時には、適切に避難所誘導など行う機能を持つべきです。それは地域に馴染まない異端なモノではなく、住民に好かれ、空間とマッチする、そしてしっかりとUX(体験/コト)を考えながら創り実現できたらと考えています。